EVENT

クロスカウンタートーク

WEMON PROJECTSには『SANDO』『HOTSANDO』『NEWSANDO』3つのメディアがあります。
SANDOは「マルチユースインフォメーションセンター」
カフェ機能をメインとし、実空間ならではの『偶然』が起こるメディアです。

この度、SANDOで偶然出会ったデザイナーの宮田尚幸さんと一緒にトークイベントを開催します。

大きなトークテーマは『福祉』です。

福祉という言葉の本来の意味はwikipediaにもあるように『「しあわせ」や「ゆたかさ」を意味する言葉であり、すべての市民に最低限の幸福と社会的援助を提供するという理念を指す。』です。

つまり、福祉を考えるということは『どうしたらみんなしあわせに豊かに暮らせるか』を考えることと言えます。

WEMON PROJECTSは『100年後の池上がおもしろい楽しい街になっているように』というビジョンをプロジェクト全体で掲げています。そして出会った宮田くん。これは偶然以上の何かがありそうな気がしてなりません。今回のトークイベントは僕たちにとっても重要な機会になると感じています。
今後、このような偶然SANDOで出会う多種多様なゑもんたちとのトークイベントも行っていけたらと持っています。偶然って楽しいなぁ。

ちなみにタイトルの「クロスカウンター」は漫画『あしたのジョー』の主人公、矢吹丈の得意技に由来しています。SANDOのカウンターを囲みながら、お客さんも交えた議論が盛り上がることを期待して考えました。

WEMON PROJECTS

まちづくり、デザイン、建築、音楽。異なる職を持った4人が、何かの巡り合わせでSANDOに。
驚くことに『1本の杖』から、各々の背景が皆『福祉』に繋がることが分かる。
この4人から巻き起こるカウンターを越えてのクワトロクロスカウンタートーク。
第一弾は『なぜ福祉に辿り着いたのか』をテーマに参加者の皆さんと対話する予定です。
特別ゲストに片岡豊氏を迎え、国を超えた対話によって、皆の頭にモヤモヤが生まれる場にいたします。

登壇者:
天野 光太郎(SANDO店長、ミュージシャン)
荻野 章太(東急株式会社)
敷浪 一哉(シキナミカズヤ建築研究所)
宮田 尚幸(尚工藝)

特別ゲスト:
片岡 豊(元Egmont Højskolen教員、デンマーク在住50年)

会費|1000円(1ドリンク付)
定員|10名(先着順)
参加方法|イベントページの参加ボタン、店頭にて予約可
企画|宮田尚幸(尚工藝)

『1本の杖って何?』

登壇者の宮田がデンマークで出会ったVilhelm Hertzの松葉杖。
デンマークのシェラン島の北 Hundested という小さな街。そんな田舎町でハンドメイド、オーダーメイドで松葉杖を製作する工房で作られています。愛情に溢れた人柄、環境にも配慮し良いものを長く使う姿勢、自然に囲まれた豊かな生活、そんな彼らから生まれるプロダクトは、あたたかく、人が日々使うことを想定して作られています。

現地の人との会話の中で、
「今までは人と会う毎に、「その脚どうしたの?大丈夫?」とか、
まず心配から会話がスタートしていたから、外に出るのも億劫になって引きこもりがちになっていたんだ…。
ただ、この松葉杖を持ってから、「その杖かっこいいね!何処で手に入れたの?自分も欲しい!」とか、
自分を羨む声になったから、自信が出て外に出たくなって、まるっきり人生が変わったんだ!」
この話をデンマークにてお客さんから聞いた時に日本に何が何でもこの感覚、思いを持って帰るべきだと決意。
2018年の半年間、彼らの家に住み込んで働いて築いた関係から、「日本で売るのはお前に任せた」と言われ、帰国後に、日本の代理店としても活動をはじめる。

そんな杖を持って、たまたまSANDOでお茶をしていたのがこの会を始めることになったきっかけである。

特別ゲスト

片岡豊

1949年生まれ。1968年以来、デンマーク在住。国立オーフス大学人文学部思想史学科学士&哲学学科・組織倫理修士。
1989年にDSSA(デンマーク社会研究協会)を設立し、デンマークの医療、福祉、教育事情を日本に紹介する活動を行なっている。同時に1997年より障害者と健常者が共同生活をしながら学ぶ、成人学校エグモント・ホイスコーレンの教員となる(現在は非常勤勤務)。2015-2017年 オープンダイアローグネットワーク・ジャパン(ODNJP)の共同代表、2017年9月以降、NPO法人ダイアローグ実践研究所理事として、北欧におけるダイアローグ実践を日本に紹介する活動を行なっている。

登壇者

宮田 尚幸

尚工藝代表。1本の杖の持ち主。
4年間文具雑貨の開発、デザイン、ブランディングを経験した後、語学留学の為渡英。帰国後、服飾雑貨のデザイン開発に従事。質や環境への配慮にこだわった、ものづくりの面白さとともに、人に与える影響の大きさを感じる。その後、ものづくりから離れる為、デンマークに福祉で有名なEgmont Højskolen に留学し、ものづくりの大切さを改めて感じる。留学中に出会ったオーダーメイドの松葉杖の工房Vilhelm Hertz にて半年間住込みで働く。帰国後、尚工藝を立上げ、松葉杖の輸入販売とデザイン業を行う。

天野光太郎

1983年生まれ。明治学院大学社会学部社会福祉学科
ギタリストとしてEdbus、国際オバケ連合、nenemサポートなどで活動
横浜市地域ケアプラザ地域コーディネーターとして福祉のまちづくりに従事、その後株式会社Fender Musicアーティストリレーションを経てSAND°店長
現在は他に音楽レーベルwaltzでのアーティストマネージメント、他業界と音楽業界を繋ぐコーディネーターとしての活動も行なっている。

荻野章太

1984年生まれ。ドイツ・デュッセルドルフ出身。2007年から「積水ハウス」にて不動産コンサルティング営業を経て、美術見本市「アートフェア東京」の法人営業を担当。アートの多様な可能性を地域社会に活かすべく、2016年に児童発達支援事業所「すこっぷ」を立ち上げ、園長として活動。その経験から、障害は障害者ではなく社会にあることを実感。人がその人らしくいられる多種多様な居場所をまちにつくるため、2018年に東急株式会社へ入社。

敷浪一哉

有限会社シキナミカズヤ建築研究所 代表。家の前から国後島が見える、最果てのまち北海道根室市出身。小さな頃から運動部育ちで大学で始めたラクロスに魅了され、現在も明治学院大学の女子ラクロス部の監督を務める。一方で「主夫建築家」を目指し、家事と子育てに取り組みつつ、住宅設計の糧にしている。