Hi, How are you?
HOTSANDO Issue19よりババーンとコラムページが増えました!
ステイホーム週間です。自分の場合、既に数週間前に仕事道具であるミシンを家に運び、外出を極力避ける生活をしています。大田区下丸子に借りているスタジオは、水道やトイレなど同じ敷地内に他事務所との共有スペースが多いので、大事を取って自宅での制作を決断しました。もちろん環境の変化による不便は予測できます。しかし、今までアーティスト・イン・レジデンスや、美術館やオルタナティブ・スペースでの公開制作を何度も経験してきたので、今回も自宅にレジデンスすると思えば余裕だろうとタカをくくっていました。
しかし、自宅での制作は思ったよりも勝手が違います。一言で言えば生活感との戦いです。本棚にある読みかけの本、妻が観るネットフリックスの音、美味しいご飯の匂い、これらすべてが誘惑となります。そして想像はしていたのですが、4歳になる息子の圧倒的な存在感。時に大声で歌い、すぐ後ろでゴッコ遊びを始め、ジョジョのスタンドのように背中に張り付き、笑い、相手をしないとぐずります。一向に思考がまとまりません。そして何より存在が明るいのです。どちらかというと明るさとは逆のベクトルに働いているもの、つまり不安や怒りこそが制作の動機になりやすいので、この環境での制作はなかなかの修練です。
とは言え、よくよく考えると、この明るさこそ今アートに必要な気もします。アートの重要な機能のひとつは問題提起です。しかし、かつてない程に皆が問題を共有している今、新しいビジョンの創出こそがアートに求められているように思うのです。そしてそれは明るさを伴うものであって欲しいと思うのです。
1973年、ロンドン・ゴールドスミスカレッジのテキスタイル学科を1998年に卒業、2001年にシカゴ美術館附属美術大学で美術学修士号を取得。
工業用ミシンを用い、近代化以降、変容し続ける人間性や労働の価値を問い続けながら、刺繍というメディアの枠を拡張させる作品を数々発表している。
現在、COVID-19による激動の時期限定のオンライン・プロジェクト、Everyday Art Marketを展開中。
https://everydayart.official.ec/
ミヅマアートギャラリー
https://mizuma-art.co.jp/artists/aoyama-satoru/
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続・上州屋の記録
(HOTSANDO Issue18)
Tomorrow Never Knows
「煮るとスープができる不思議な石を持っているんです。鍋と水だけ貸してください」
Tomorrow Never Knows
HOTSANDO Issue12 あとがき
Tomorrow Never Knows
Tomorrow Never Knows
Tomorrow Never Knows
Tomorrow Never Knows
Hi, How are you?
『やあ、そっちはどう?』
真似したいほど魅力的なまちで活動する方との対談記録『Hi,How are you?Vol.3』は松陰神社エリアで、ビールとパンのお店『good sleep baker』を営む小林由美さん。
世田谷線って池上線と似たローカル線だけど、めちゃくちゃ盛り上がってる印象。でもそれが観光名所があるとかではなくて、生活と地続きで自然体な感じがいいなあと思っています。池上に来たこともある小林さん、松陰神社にお店を構えたきっかけの話を始まりに、住んでるまちのこと、池上のことについて話を聞きました。
ちょっと汗ばむ季節の始まり、美味しいビールを飲みながらの対談。時節柄、東京都知事選挙の話がひとしきり盛り上がったあとのお話です。
Tomorrow Never Knows
近所の弁当屋で僕は言う。
「サケ弁1つお願いします。」