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HOTSANDO Issue20 できました!

エジソンだって失敗しまくってたのだ。

今号は、何かが生まれる時につき物な「失敗」について。
みんなの失敗談も教えて欲しい、HOTSANDO始まります。

『Into the woods -森の中へ-』

失敗したことってありますか?

最近、池上仲通り商店街にアトリエ兼コーヒースタンドをオープンした中井慎吾さんは“料紙”という和紙の二次加工である伝統工芸に取り組んでいました。
水面に墨を流して模様を定着させる“墨流し”は偶然の波紋で模様が変わるそう。平安時代から続く技法ですが、今できる表現をということで、ノイズの音域で水紋をつくっていました。大理石のように見える作品など、現代の生活空間に合わせるように試行錯誤しながらつくった作品は超かっこいい。
現在、作品は熊谷恒子記念館にて展示中なのでぜひご覧ください。

中井慎吾/Shingo Nakai
KOTOBUKI Pour Over コトブキプアオーバー
大田区池上3丁目29-16寿屋1F

『Special practice 』

母なる大地

本門寺の土を使って作陶をされている花田さん。線路沿いにある陶芸教室にお邪魔しました。昔はSANDOがある本門寺通り商店街に工房があったそうで我々の大先輩でもありました。早速「何かつくってごらんなさいよ」との言葉にお邪魔して花器をつくらせていただきました。が、電動ロクロは“見るは易く行うは難し”です。失敗すればするほど小さくなる土の塊。花束を生ける道具をつくる予定が、たんぽぽ一つくらいしか入らないサイズになってしまった。とはいえ土を触ることってとても楽しい。次は釉薬をかけに行かなきゃな。

花田 洋子/Yoko Hanada
工房 夢楽天 Murakuten
東京都大田区西蒲田2丁目6-21鈴木ビル1F

『Wanna walk around with you:失敗から生まれた料理編』

失敗から生まれた料理といえば?

一番有名なのが“肉じゃが”。
今回の“Wanna walk around with you”は失敗から生まれた料理を探しに歩いてみようって意気込んで歩き始めたのはいいんだけど、このご時世で飲食店が軒並み休業しているではないか。どこにも寄れないまま気がつけば多摩川線の鵜の木駅。昔の池上駅を彷彿とさせる木造平家の駅。池上から2キロほどと思ったよりも近いが駅前で見つけたクレープ屋さんでちょっと休憩した。店先には膨大なメニューがあってどれにしようか迷ってしまうほど。一枚一枚丁寧に焼いてくれるクレープを頬張りながら次はどこに行こうかな。

『Monthly column』

マンスリーコラムの寄稿も増えて読み応えのある本誌。なんとも贅沢なメンバーによる連載が始まりました。みんなのまちを見る視点がぎゅっと詰まったページです。

「100のかけら」
池上で見つけた出来事を記録し綴っていく。現在19個目。
山本万菜 Mana Yamamoto アーティスト・フローリスト (東京)
https://www.instagram.com/omananco/

「サムシング違和感」
日常で気になった違和感の話は毎号どこか気付かされる事ばかり。
福永耕士 Kohji Fukunaga
図案家(東京)
https://www.instagram.com/fckngkj/

「ル・コントワール」
フランスの伝統菓子を学んだパティシエ。彼が様々な土地のお店で見たコントワール(カウンター)の風景を綴る。
田代翔太 Shota Tashiro
MERCI BAKE・CHEZ RONA (東京/松陰神社・経堂)
https://www.instagram.com/mercibake/
https://www.instagram.com/chezronajapon/

「いつかのあの街」
ありそうでないようなまちを話をショートショートにて。
河村実月 Mitsuki Kawamura(東京)文藝誌 “園”主宰
https://www.instagram.com/mzk_kwmr/

「yohak nikki」
西馬込の人気カフェ店主による地元素材を使用したレシピコラム。
稲葉秀樹 Hideki Inaba
yohak (東京・西馬込)
https://www.instagram.com/yohak_tokyo/

「池上伝言板」
池上近辺で活動している方によるリレーコラムシリーズ。
谷口 諒
https://www.instagram.com/naoyukimiyata/

「もしものはなし」
まちの商売仲間とのコミュニティ拠点になっている店主による京都の話。
河崎かなみ Kanami Kawaski
もしも屋 (京都・下京区)
https://www.instagram.com/moshimo_ya/

「漫画」
イラストレーターによる一コマ漫画。毎号テーマに沿った”あるある”を日記として綴る
ゴロゥ イラストレーター(茨城)
https://www.instagram.com/ebreday/

『From another point of view 蓮沼執太』

今回、池上を見る視点を提供してくれたのは音楽家の蓮沼執太さん。
まちを歩きながら気になるまちの環境音について教えてくれました。目に見える風景と違って見えない音、実はまちの記憶が蓄積されている一つでもありました。“失敗したことを失敗とは思わない”ということにも気づかせてくれた内容です。

『Art Work』

本誌に挟まれた『From another point of view』の片面はアートワークになっています。今号はカナダ在住の”Eunice Luk”さん。彼女は、ドローイングやペインティング、アーティストブック、彫刻やインスタレーションなど幅広く手がけているのですが、それも大胆で優しい筆使い。今号もお部屋に貼ってお楽しみにくださいね。

HOTSANDO 20号
特集:失敗は成功の母
Into the woods:中井 慎吾(KOTOBUKI Pour Over )
Special Practice:花田洋子(工房 夢楽天)
Wanna walk around with you:失敗から生まれた料理編
From another point of view:蓮沼執太
アートワーク:Eunice Luk
コラム:やまもとまな、田代翔太(MERCI BAKE・CHEZ RONA)、河村実月(文藝誌 “園”主宰)、稲葉秀樹 (yohak)、谷口諒 、河崎かなみ(もしも屋) 、ゴロゥ

アートディレクション・デザイン:福永耕士
編集チーフ;丸山亮平
編集:中嶋哲矢(LPACK.)
写真:田上浩一
発行:WEMON PROJECTS
発刊日:2021年5月30日