『Blowing In The Wind』Bob Dylan selected by ⽔野創太

selected by 水野創太

いつも本当のことは歌の中にある。
人間にとって重大な局面にある時に音楽には人を救えないと、しばしば耳にしたり目にする。
果たしてそれは本当にそうだろうか。音楽は無力だろうか。
僕はこれまでの人生ずっと音楽に救われてきた。
音楽が進むべき道を示し、それに沿って歩いてきた。
実際的な観点からするとお腹が膨れる訳じゃないし、寝床を約束してくれるものではないので確かに無力なのかもしれない。
だけど音楽は僕の傘になり、虹になり、遠くの街灯りになり、片思いの恋人になり、歌になった。
お腹が減っていても疲れていても音楽があれば幸せで、なんとかやっていけると思っていた。
今もずっとそう思っているよ。

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⽔野創太/Sota Mizuno

1983年4⽉28⽇⽣まれ。神奈川県出⾝。⼩学校3年⽣までの3年間をインドで、⾼校1年⽣の時に1年間アメリカで過ごす。3ピースバンド”EdBUS”のフロントマンとして2005 年にデビュー。2018年よりソロ名義での活動を開始し同年12⽉、プライべートレーべル「WALTZ」を⽴ち上げ、『晩安宝⾙』をリリース。19年、20は新進気鋭のトラックメイカー・サトウタイシ(Zatta)と共同アレンジャーに迎え、サウンドプロダクションの振り幅を⼤きく更新した、配信シングル『あかり』『画期的なアイデア』をリリース。まるで短編⼩説を読み終えたかのような繊細な余韻を残す⽔野の楽曲は、ファンのみならずアーティストからも⾼い評価を得ている。2020年、活動自粛が余儀なくされる中、渡會将士(FoZZtone,brainchild’s)、小野雄一郎(butterfly inthe stomach,ザ・チャレンジ)とのミュージックグループHANDSOMEで現在進行形で新たな音楽活動を精力的に行う。