このコラムは池上のまちで参考にしたいと思った各地で活動している方から寄稿していただいたものです。

「脳内大阪観光」

私はローカル・カルチャーマガジン「IN/SECTS」という雑誌を大阪で年に数回発行している。そして先月、緊急事態宣言真っ只中に「大阪観光」がテーマの最新号をリリースした。“こんなときに”というツッコミは承知の上で、案の定尊敬する大阪の書店店主の方には、「あいつはこんな時期に何を…」と知り合いとのオンライン飲み会の場で酒の肴にして頂いたと聞いた。光栄なことだ。
そんなツッコミどころ満載(?)の号をこのタイミングで発行したのには理由がある。それは、あしたのためだ。「あしたのジョー」で丹下段平がいうところの“ジャブ”だと思う(主人公・ジョーが少年院に収監されているときに、出てきてからボクサーにすべく手紙でボクシングのイロハを教えるエピソード。あしたのためにその1がジャブ)。つまり、これだけで強くなったり見違えることはないけれども、やることで確実にあしたは変わる。そして積み重ねることで、未来は大きく変わる、そんなところだ。
今号は、「こんな大阪知らなかったんじゃない? みんな遊びに来てね」のつもりで作ったのだが、完成する頃には図らずも編集部にとって「大阪はこういう可能性があるのでは?」と自己認識が高まった号になった。読んでいると脳内で観光をしつつ、自分自身の地域や家を顧みることにもなると期待している。
あしたの道を決めるのは自分自身で誰かではない。とはいえ、はっきりものを言ってくれて決めてくれる人についていきたくなる気持ちもあるだろう。そんなときに、なにをよりどころにするかは、自分の足元にしかないだろうと思う。
だから今、私たちには今号の「大阪観光」が必要なのだと感じている。これまでに見えていたステレオタイプの大阪観なのか、それよりもオルタナティブな大阪像を見た上で、次の未来に進むことがコロナ以降のおもしろさにつながっていくのではないか、と思う。

松村 貴樹 TAKAKI MATSUMURA/ローカル・カルチャー・マガジン『IN/SECTS』編集長

1976年生まれ。京都府出身。21歳で単身渡米、ニューヨークで5年過ごす。帰国後、フリーランスを経てLLCインセクツを設立。2009年の春、『IN/SECTS』を創刊。ほか、「関西のスパイスカレーのつくりかた」などの書籍も発行。

通販はこちら
https://insects.stores.jp

2019年から東急池上線の池上駅周りを中心に展開しているWEMON PROJECTSというプロジェクトの一環で行なっているNEWSANDHOTSANDO。各地で活動している方からのコラムやインタビューから池上の未来へ繋がるヒントを探していきます。

NEWSANDOHOTSANDO ISSUE 02

『Hi, How are you? やあ、そっちはどう?vol.2』ゲスト:
川良謙太/VOU 棒 オーナー

『Tomorrow Never Knows あした何しよう』コラム寄稿:
羽賀浩規/住職・花園禅塾塾頭、
山田毅/美術家 ・只本屋 代表 ・ 副産物産店 共同運営、
松村 貴樹/ローカル・カルチャー・マガジン『IN/SECTS』編集長、
成田 玄太/PERCH・Bar werk、
村上 雄一/BONDO オーナー、
矢津 吉隆/美術家・kumagusuku代表、
立川 博章/装身具LCF店主、
山崎 由紀子/絵描き、
大門光 /イラストレーター、
富川岳/ ローカルプロデューサー・(株)富川屋・to know 代表

デザイン:フクナガコウジ
Webデザイン:石黒宇宙(gm projects)
編集チーフ:丸山亮平(百日)
編集:中嶋哲矢(LPACK.)、小田桐奨(LPACK.)
発刊:2020年6月

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NEWSANDOHOTSANDO ISSUE 02 あとがき

六月です。紙面のHOTSANDOが発行できない代わりに趣向を変えてWEBのNEWSANDOで展開し始めてから1ヶ月が経つのだけど、日々全国から『Tomorrow Never Knows あした何しよう』のコラムが届き、どこかのまちで活動している人の声を聞けるのはかなり新鮮な気持ちになる。手紙が届いたみたいな感じだろうか。
今まで以上にオンラインでの物事が増えたから、実際は会っていないけど、あたかもずっと昔から仲が良かったかのような勝手な親しみみたいなものが生まれている。で、コラムが届くと、久々の近況報告を僕に伝えてくれているのかなと言ったような具合になるのだ。今度コラムに対しての返事をしてみようかなと勝手に思っている。
それが簡単にできてしまうのもオンラインの良いところの一つだなと改めて実感している。

久しぶりの池上はというと、参道の緑がつくる木陰が夏感をどんどんと出していた。みんなのSNSの発信などでこのまちの側面をチラ見していたけど、実際に来てみると、お店に手を入れる人や、拠点を引っ越す人などこの機会をポジティブな動きに変えている人が多いように思えた。

遠くの人に会いに行く『Hi, How are you? やあ、そっちはどう?』でも京都で活動するVOU/棒の川良謙太さんに話を聞いたのだけど
“この1、2ヶ月は今まで出来なかったことに取り組んでいる”と言った言葉がすごく印象的だった。

僕にとっては、何かが変わるいいきっかけになったよねと実際に会って話したい友人がめちゃくちゃ増えたなあ。

オンライン、オフラインを行ったり来たりする感じは、雨と晴れが繰り返す、この季節に似ていて案外好きだなあ、のNEWSANDHOTSANDOができました。

Text:Tetsuya Nakajima(WEMONPROJECTS)

Hi, How are you?

Hi, How are you?

続・上州屋の記録
(HOTSANDO Issue18)

HOTSANDO 編集部

Tomorrow Never Knows

HOTSANDO 編集部

Tomorrow Never Knows

「煮るとスープができる不思議な石を持っているんです。鍋と水だけ貸してください」

山田 毅 Tsuyoshi Yamada/美術家 ・只本屋 代表 ・ 副産物産店 共同運営

Tomorrow Never Knows

HOTSANDO Issue12 あとがき

丸山亮平(HOTSANDO 編集チーフ)

Tomorrow Never Knows

麻田 景太 Keita Asada/五条ゲストハウス

Tomorrow Never Knows

山田 毅 Tsuyoshi Yamada/美術家 ・只本屋 代表 ・ 副産物産店 共同運営

Tomorrow Never Knows

八木 麻子 Asako Yagi/ガラス作家

Tomorrow Never Knows

矢津 吉隆 Yoshitaka Yazu/美術家・kumagusuku代表

Hi, How are you?

『やあ、そっちはどう?』
真似したいほど魅力的なまちで活動する方との対談記録『Hi,How are you?Vol.3』は松陰神社エリアで、ビールとパンのお店『good sleep baker』を営む小林由美さん。
世田谷線って池上線と似たローカル線だけど、めちゃくちゃ盛り上がってる印象。でもそれが観光名所があるとかではなくて、生活と地続きで自然体な感じがいいなあと思っています。池上に来たこともある小林さん、松陰神社にお店を構えたきっかけの話を始まりに、住んでるまちのこと、池上のことについて話を聞きました。
ちょっと汗ばむ季節の始まり、美味しいビールを飲みながらの対談。時節柄、東京都知事選挙の話がひとしきり盛り上がったあとのお話です。

小林由美/good sleep baker
中嶋哲矢/L PACK.
フクナガコウジ/図案家

小林 由美 Yumi Kobayashi/good sleep baker