このコラムは池上のまちで参考にしたいと思った各地で活動している方から寄稿していただいたものです。
佐伯山緑地についての話をしてくれた立川博章さん。
家の近くに佐伯山緑地という公園がある
世間はコロナ禍で、外出もままならないが
唯一の外出先は家から500mのこの佐伯山緑地。
虫取りアミと虫カゴを手に、人もまばらなその公園で息子と虫を捕ることが日課になった。
優雅に、そして不規則に飛ぶ蝶を虫取りアミで捕るのはなかなか難しい。
よく採れるのはモンシロチョウ。
頑張ればアゲハや黒アゲハだってつかまえることができる。
虫取りアミを使いこなすのがまだ難しい6歳の息子は花の蜜を吸うあらゆる昆虫を手掴みで捕まえる。
カナブンやてんとう虫、カメムシ、時には僕にもわからない怪しげな昆虫も素手でガンガン捕らえにいく。
昆虫が出す独特な匂いが手につくと
「なんか手がくさい」としつこく愚痴るけど
その匂いが昆虫から出てるものだとは思っていないらしく、懲りずにまたカメムシを手掴みで捕まえにいく。
僕が子供の頃はカナブンやカメムシなんていう小さな昆虫には目もくれず、狙うはカブトムシやクワガタのみだったが、息子にとって佐伯山緑地では動いている昆虫すべてがターゲット。ただ虫を飼うことには興味がないらしく、もっぱらキャッチ&リリース。
蝶々と友達になったよ!とすごく嬉しそうに話す息子。息子と向き合うことができたこの自粛期間は決してマイナスではなかったかもしれない。
コロナ禍が収まったら
息子を連れてカブトムシやミヤマクワガタが
採れる森に行きたい
間違いなく子供より僕の方が夢中に
なりそうだけど