このコラムは池上のまちで参考にしたいと思った各地で活動している方から寄稿していただいたものです。
ありがたいことに、これまで年明け~夏くらいまでの時期は展示やイベントの予定が立て続けに入り、なんかずっとトライアスロンみたいに制作に追われるような過ごし方をしていたんだけど、今年はコロナの影響で予定していた展示やイベントが全部延期になった為に、今までになく締め切りに追われないのんびりとしたムードで絵を描いていた。
いつも締め切りが迫って来てから必死に描き始める(アトリエに連日泊まったり…)という事をしているんだけど、その肝心の締め切りは当分先になったし、友達から遊びの誘いも来ない、展示を見に出かけようにもどこもやってない。ので、ここ最近の予定はだいたい、中野区野方にあるアトリエに絵を描きに行くくらいしか無く、午前中に起き、ご飯を食べて筋トレしたり洗濯をしたり、それから昼過ぎくらいに自転車でアトリエに行って描きかけの絵を進める。みたいな事をしていた。
途中、ゴールデンウィークの連休を挟んだせいもあり、なんかこのまったりとした雰囲気の毎日は夏休みみたいな錯覚があり、普段の追われながら制作している日々とは違い、すごく心穏やかで安定していて、本当はこういうのが良いんだろうなと思ったりした。体調を崩したりする程の無理もせず、夜には気も緩んでビールを飲んだら「今日の作業はここまででいっか」みたいな。けど結局、ギリギリの状況で気を引き締めないと出来ない性質なので、ちょっと追われてるくらいがちょうどいいのだけど、今年は貴重な経験ができたなと思っている。