東京にいて、名前をめちゃくちゃ聞くお店。僕たちもプロダクトを扱う店舗をやっているけど、地元のアーティストやデザイナーと上手に交わりながら商品に落とし込んでいるところを参考にさせていただいています!今月は京都を拠点に活動する『VOU』の川良謙太さんとの対談です。

川良謙太/VOU 棒 オーナー
中嶋哲矢/L PACK.
フクナガコウジ/図案家

VOUって何ですか?
中嶋哲矢

裏テーマでこの企画は勝手に姉妹都市とも言っていて。池上というまちと川良さんがいるエリアを勝手に結んでいて。同世代で活動している同士で横に繋がっていくと、おもしろいなぁと思って

フクナガコウジ

VOUって、ただのアパレルって感じじゃなくて、今までこっちが堀りに行かないと見えないものとか人とかが、VOUっていう存在によって、公に出てきているっていうか、京都の知る人ぞ知る表情っていうのが、だいぶメジャーなところまで引っ張ってきたみたいに感じる

川良謙太

VOUは、自分が精華大学に行っていて、卒業したら、お店とか発信する場所みたいなのを持ちたくて、そのときの同世代にアーティストたちがたくさんいたので、一緒に面白いことができたらいいなと思って始めたんです。どこに向けて始めるかって話になったときに、自分たちが楽しいだけだともったいないなと思って、知らない人とかに見てもらってその反応がもらえないと、続けていけないし。なるべく、外の人たちに見せていくっていうのは、最初から意識していた部分ですね

フクナガコウジ

その自然な気持ちが“新しい”ってなったのが、おもしろかったんだよね。今までの京都の感じって、百万遍さんの手づくり市を筆頭に、ああいう地元密着で、外の人にもだんだん火が付いていってみたいな感じだったけど、それがVOUは逆っていうのが、おもしろいよね。しかもそれを仕掛けているのが、他県の人でも無いわけだしね

中嶋哲矢

川良さんは大学で、なにを勉強していたんですか?

川良謙太

僕はいろいろやる学科で、一応デザインなんですけど、その中のデジタルクリエイションコースっていうよくわからないコースに入っていて(笑)。しかも一期生だったので、基本的にはデジタルツールを使って、グラフィックを作ったり映像を作ったり、いろんなことをするんですけど、先生が一番評価するのは、何を考えて、どこに向けて発信するのか、ってことだったんです。コンテンツプロデュースみたいな。今自分がやっていることに繋がっているなぁって気はしていますね。まわりになにか作ってくる人がいるので、その人たちをまとめて、コンテンツにして、世の中にどう発信するか、みたいな

フクナガコウジ
それ池上に必要な存在じゃん
中嶋哲矢

そうだね。川良さんアドバイザーで呼びたいな(笑)

中嶋哲矢

VOUは、グッズ作って販売したり、展覧会したり、いろいろやっていますよね。川良さんにとってVOUってなんですか?

川良謙太

ギャラリー&ショップって言っていますね。オルタナティブスペースとかそういう感じですかね

フクナガコウジ

今のお店はだいぶ開けているけど、前のところは、秘密基地に販売する機能がついているみたいな

川良謙太

そうですね。今は移転して3階建てのビルでやっているんですけど、移転前は路地裏の町家を改装してやっていて。その2階に住みながら1階にお店とギャラリーが併設しているみたいな感じで。その路地に入っていく道とかも、京都の人でも見逃すくらい細い道で、その奥に入っていったらあるんですけど、表面はもう普通の町家なんですよね。一応ネオンの看板はあったんですけど

中嶋哲矢

それが最初のVOU? どういう感じで始まったの?

川良謙太

そうですね。その前は、精華大学のサテライトスペースみたいなのが、町の中にあって。その運営をずっとやっていたんですよ。そこだと大学の看板も背負ってやっているところなので、自分の場所みたいのをすごく持ちたくて

川良謙太

よく友達が自分の家に遊びに来たときに、“こういう感じの店作ってよ”って言われたんです。作品とかを部屋に飾っていたので。それで、じゃあこのまんま店にしてみるかって感じで始まりましたね

フクナガコウジ

確かにその感じあったね

川良謙太

前の店のときは、かなり家っぽい感じでやりましたね、あえて

中嶋哲矢

川良さんの生活がそのまま見えるみたいな。そこに住んでいたんですもんね

川良謙太

そうですね。ちなみに、今のところも上に住んでいます

中嶋哲矢

そうなんだ!?

フクナガコウジ

いろいろあったからね……(笑)

中嶋哲矢

え? それ言えないやつ?

川良謙太

ちょっとあんまりここでは話せないんですけど、色々と事情があって、住んでた家を出ることになって、それだったらVOUの3階に住めるなと思って

中嶋哲矢

……フフフ(笑)

フクナガコウジ

すごいね、なんかリセットされたね

川良謙太

友達には原点回帰的な意味で、オリジナルVOUスタイルって言われていますね(笑)。あんまり仕事と生活を分けて考えていなくて。むしろ仕事のことを常に考えていることが好きなので、一体のなっている感じがしてすごく楽しいですよ。京都の人はけっこう多いかも

中嶋哲矢

もともと京都ってそういう仕組みなのかな

川良謙太

昔の商店の感じですよね。2階は畳の部屋で、1階は土間でみたいな

フクナガコウジ

池上にもあるよね、綱島商店とか。そこは店の引き戸は常に空いているんだけど、店には誰もいないの。入っていって欲しいのが決まって、インターホン押したら、奥から出てくるみたいな。何件かそういうお店あるよね

中嶋哲矢

あるある。文房具屋さんとかもそうだね

フクナガコウジ

そういう意味では、まちのコミュニティっていうか、まちの人たちを信頼して商売している人が多いよね

中嶋哲矢

池上も京都と同じ寺町だよね。池上って京都で言ったらどの辺のイメージなんだろう

フクナガコウジ

なんだろうな。四条大宮あたりが若干蒲田っぽいノリで、池上線が嵐電みたいな。池上線も3両だしね

川良謙太

あ、なんとなくわかった。それで嵐山駅じゃなくて、途中の駅みたいな

フクナガコウジ

それでまぁまぁ栄えている

川良謙太

ああ、なるほど。確かにアーティスト多いです、その辺

フクナガコウジ

京都の東側で言うと、世田谷線とか吉祥寺の方とか、そういうノリになるかな

中嶋哲矢

そんなまちです、池上

川良謙太

行ってみたいですね、もう少し落ち着いたら

フクナガコウジ

京都も東の方がサブカルとかが面白いとかあったけど、南の方に降りてきて、四条とか五条とかも、文化を発信する人とか増えているし、西の方とかにも増えているよね

川良謙太

そうですね、そういう意味では、どんどんエリアが拡大している感じですね

フクナガコウジ

池上もそういう感じで。マガジンハウス系の雑誌とかはあんまり取り上げないんだけど、面白い人とか本気の職人さんとかいるし。まだ開拓されてないというか、手がつけられていない感じがあるから、これから面白くなるな、って思っているんだよね

中嶋哲矢

VOUは京都のどの辺なんですか?

川良謙太

町中ですね、河原町っていう一番の繁華街があるんですけど、そこからちょっと歩いて住宅街に入ったところくらい。今京都はエリアを気にしないというか、前までエリア別でコミュニティが強かったんですけど、最近はあまり関係なく、交流するような雰囲気になってきていて、いい流れがどんどんできてきているなって思っています

フクナガコウジ

それは、若い人が増えてきているってこと?

川良謙太

30代〜40代手前くらいの人たちが、自分のお店とか持ち出して、限定的なコミュニティとか気にせずやっていこう、まち全体で楽しくしていこうよ、みたいな感じが人が多い印象ですね

フクナガコウジ

あんまり境目が無くなっているんだね

川良謙太

自分はそのつもりでいますね

フクナガコウジ

僕はこの10〜15年くらいしか知らないけど、たしかに京都に行き始めた頃、あのエリアの〜くんと仲いいんですよ、って言っても、ああ、なんかやってるけどよく知らない、みたいなことが多かった。SNSもそのころまだmixiとかだったしね

川良謙太

ああ、たしかにSNSの普及も影響しているのかもしれないですね

フクナガコウジ

インスタとかもなかったし、ツイッターもギリあるみたいな感じだったし。だからあんまり本当に近くないと知らないみたいな感じだった

川良謙太

この5年くらいで起業してきた人たちって結構若いので、そういう人たちが変なコミュニティはなしにして行こうって流れがやっぱり多い気がします

川良謙太

京都って小さいまちの割に美大が多いんですよ。だけど、他の大学との交流って少なくて。でもVOUを始めて、最初は精華の人たちばっかりだったけど、京都造形芸術大学の人とか京都市立芸術大学の人たちも遊びにくるようになって。それで他校の人たちにも展示してもらったりして。大学間の交流が増えていくようなきっかけは作れたかなぁって思っていますね

フクナガコウジ

たしかにそれはめちゃくちゃあるね

川良謙太

制作する人たちにとって、モチベーションが上がるんですよね

中嶋哲矢

それは意識的にやっていたんですか? 自然発生的ではなく

川良謙太

そうですね、意識的にやっていました。なるべくいろんな大学の人と関わっていこうというのと。あとは、ただ自分の周りだけでやっているのはマンネリもしてくるし、新しい表現が見たくなってくると知らない人たちを見出すので

中嶋哲矢

今アーティストはどうやって見つけているんですか?

川良謙太

ギャラリーを見に行ったりもするし、紹介が多いですね。インターネットでも探せない人を探しているので、コミュニティを使って見つけていくという感じですね

フクナガコウジ

VOUって、一般的な何店舗もあるような雑貨屋さんだったら絶対買いつけないようなものにも値段をちゃんとつけてて、そういうのを売っているところがすごい良いと思う。生み出された以上、最初からゴミなんてものはないはずだから

中嶋哲矢

僕VOUにはまだ行ったことがないんだけど、インスタとか見ていて。最近ハマってきたんだよね。最初、値段ついているんだけど、買っていいのかわからない、っていう状態だったんだけど、日々見ていると、あのカゴとかすごい欲しいと思ってきて。VOUに慣れてきた(笑)

川良謙太

いろんなものがあるので、見方が難しいとか、入り方が難しいっていうのは結構言われますね

フクナガコウジ

これでもかってくらい、VOU/棒って書いたグッズが普通に売れるわけじゃん。世代的に原宿でAPEがすごい売れてたことを思い出すんだけど、そういうものが、今でも成立するんだ、っていうことに驚いていて

中嶋哲矢

たしかに。CAPとか欲しくなるもんね

フクナガコウジ

あと、VOUに関わるみんなが能動的なのがいいよね。VOUのグッズをプリントしてくれているH.A.M PRINTERSの紅さんとか。ただ下請けってだけじゃなくて、これこういうの試したかったんですよ! っていう感じ? そういうのって自分もデザインとかやっていて、欲しいって思うときある

川良謙太

なんかVOU自体がギャラリーとかショップっていう形をとってやっているんですけど、存在自体がみんなの受け皿みたいになっているというところもあるのかなって。いろんな表現とかものづくりしている人たちの受け皿っていうか。ギャラリーとかも、他のギャラリーでできないことをVOUだったらできそうとか言ってくれる人もいて。僕もその人の新しい表現の形を見たいっていうのももちろんあるんですけど

中嶋哲矢

作るものに対して意見したりはするんですか?

川良謙太

VOUで売っているものを簡単に分けるとVOUでオリジナルで作っているグッズと作家が作ったものをセレクトしているものと買い付けたものがあって。買い付けのものは、僕が面白いと思ったものが並ぶんですが、作家の作品は、作ったものを見て選ばしてもらう場合もあるし、お店にこんなのあったら面白いなぁみたいに相談することもありますね。オリジナルは僕が企画しているんで、僕が作りたいものをまとめて、三重野龍くんっていうデザイナーがいるんですけど、彼に相談して彼もアイデアを出してくれて、できていくって流れです

川良謙太

みんなでしゃべっているとみんながアイデアを出してくるんですよね。こんなんあったら面白くない? みたいに、アイデア合戦みたいになるんですよね。そこから生まれてきたりもしますね。スーパーのカゴがそれですね

中嶋哲矢

そういう話せる場所とかがあるのいいな

川良謙太

そうですね。まち自体がそんなに大きくないので、打ち合わせとかもすぐできるし。距離感はめっちゃいいですね。それこそ三重野くんは、当時家が近かったので、今日飲みに行って話そう、みたいな。今もインターネットとかで、話せるけど、やっぱり実際に近くにいるスピード感って結構違うなって思います

中嶋哲矢

オンラインだと決まらないことも多いもんね

川良謙太

オンラインのいいところもありますけど、こういうときだけど、こうやって中嶋さんとも会えたし

川良謙太

5/1にVOUのオンラインショップをオープンしたんですよ。オンラインショップずっとやってなかったんですけど、4月かなり売上がやばい状況で、1ヶ月でがんばってオープンさせたんですけど、ありがたいことにたくさん注文もらっていて。売れることはもちろんまず嬉しいんだけど、到着した商品がよかったです、ってメールくれる人がいたりとか。そこでコミュニケーションがまた発生していて。営業再開して、また京都に遊びに行くことがあったら、絶対寄りますとか。オンラインだからモノのやり取りだけで終わらないこともあるんだなぁって。あと実際の店舗だと売れないものがオンラインなら売れたりするんですよ。店舗では埋もれてたものがオンライン上では輝いて見えたりするのもおもしろいですよね

中嶋哲矢

オンラインは今後もやっていくんですか?

川良謙太

そうですね。一旦並行してやっていこうかなって思っています。オンラインはオンラインでしかできないことをやろうと思っていて。重要視したのはアーカイブという意味で、ひとつひとつの商品をいろんな角度から撮影しておいて、そのモノ自体がアーカイブとして残っていくようにしたくて。店舗だと集合しているものの中から見つけていく感じだけど、オンラインだと、一個一個だから、それぞれの輝きを大切にしようと思って。割とシンプルなサイトにしたんです。あとまだできていないんですけど、例えば作家が実際にそれを作っている動画を商品ページに掲載するとか、もっと商品説明を長く書くとか。それって店舗だと接客はするんですけど、制限があるから。そういうコンテンツをプラスしていけたら、より面白くできるかなって

フクナガコウジ

たしかにそれはあるよね。おれも最初はすげぇシャイだけど、話始めると長いタイプだから(笑)、VOUに行っても、たいして買い物しないのにめっちゃ居るみたいな

川良謙太

(笑)フクナガさんめっちゃおもしろくて、お店来てけっこうしゃべって、もう帰るのかなって雰囲気になってからがめっちゃ長いんですよ。そこから30分くらいなんだかんだ帰らなくて

中嶋哲矢

わかるわ(笑)。昔僕らがやっていた竜宮美術旅館っていうスペースの時も大概フッキー最後までいたよね

フクナガコウジ

未だにそうだよ。HOTSANDOの打ち合わせで午前中からやって、だいたいSANDOの閉店までいるもんね

中嶋哲矢

そうだよね。銭湯とか入ってね。荷物置いて戻ってきたりとか

川良謙太

ああ。荷物置いて戻ってくるイメージありますね(笑)

フクナガコウジ

いや、VOUではまださすがにそこまでやってないと思うよ。やるかもしれないけど(笑)

場所について
フクナガコウジ

VOUは東京で短期間の展示会とかやったことあると思うんだけど、お店を出そうと思ったことはないの?

川良謙太

出してみたいですね……。ただ同じものを持っていってもなぁと思うんで、東京のまちで面白いコンテンツを持っていきたいから。そう考えるとまだそのイメージが全然が湧いてないですね。面白いまちとそこでやりたいことが見えてきたらやりたいですね

川良謙太

去年の夏に熱海に行って、熱海のまちがすごいよかったんですよ。東京じゃないんですけど、関東っていう意味で熱海に店構えるのは面白いかなって思いました。そしたら東京からも来れるし

中嶋哲矢

物件探しのポイントってあるんですか?

川良謙太

今のビルに移ったときも結構長いこと探していて。8ヶ月とか。引っ越しするときと同じ感覚ですね。絶対譲れないポイントを3つくらい決めて妥協していくみたいな(笑)。僕は1階にギャラリーを持ってきたいっていうのが第一条件でした

フクナガコウジ

もともと探していたときも複数階を想定していた?

川良謙太

そうでもないです。広いところ、っていうのは考えていましたけど。町中からちょっと離れてもいいかなと思ったりしたんですけど、結局見つかったので、町中になりました

フクナガコウジ

池上もね。眠っている場所とかいっぱいあるじゃない。そこと川良くんみたいにこういうところ探していたんだよね、みたいな人いないかなと思っていて。ある意味まだそんなに色がついてないから、色つけ放題みたいな良さがあって

川良謙太

五反田から何分くらいでしたっけ?

フクナガコウジ

電車で20分くらいかな。蒲田からは2駅

川良謙太

全然アクセスはいいですね

中嶋哲矢

空港までも近いもんね。だから東京以外からのアクセスが良いんだよね。玄関口みたい

フクナガコウジ

だから、落ち着いたら池上に遊びにきて、蒲田で羽つき餃子食べよう。うまいから

中嶋哲矢

いっぱいあるから迷うね

川良謙太

そんなにあるんですか?(笑)

中嶋哲矢

全部の店で出しているからね(笑)

川良謙太

いいなぁ、行きたいな(笑)一回歩いてみたいな

川良 謙太 Kenta Kawara/VOU 棒 オーナー

1987年京都生まれ。大学在学中、ゼミから派生してワゴンの一坪ショップを運営する。卒業後「京都精華大学kara-S」の運営・プロデュースを行い、そこで得た経験とアーティストとのコネクションを持って、2015年5月に京町家を改装し「VOU/棒」をオープン。2019年10月に3階建のビルに移転。ショップ、ギャラリー、イベントなど複合的なコンテンツで構成し、あらゆるカルチャーやイメージを交差させ価値を生み出す場所を目指している。

https://www.instagram.com/voukyoto/

2019年から東急池上線の池上駅周りを中心に展開しているWEMON PROJECTSというプロジェクトの一環で行なっているNEWSANDHOTSANDO。各地で活動している方からのコラムやインタビューから池上の未来へ繋がるヒントを探していきます。

NEWSANDOHOTSANDO ISSUE 02

『Hi, How are you? やあ、そっちはどう?vol.2』ゲスト:
川良謙太/VOU 棒 オーナー

『Tomorrow Never Knows あした何しよう』コラム寄稿:
羽賀浩規/住職・花園禅塾塾頭、
山田毅/美術家 ・只本屋 代表 ・ 副産物産店 共同運営、
松村 貴樹/ローカル・カルチャー・マガジン『IN/SECTS』編集長、
成田 玄太/PERCH・Bar werk、
村上 雄一/BONDO オーナー、
矢津 吉隆/美術家・kumagusuku代表、
立川 博章/装身具LCF店主、
山崎 由紀子/絵描き、
大門光 /イラストレーター、
富川岳/ ローカルプロデューサー・(株)富川屋・to know 代表

デザイン:フクナガコウジ
Webデザイン:石黒宇宙(gm projects)
編集チーフ:丸山亮平(百日)
編集:中嶋哲矢(LPACK.)、小田桐奨(LPACK.)
発刊:2020年6月

READ MORE

NEWSANDOHOTSANDO ISSUE 02 あとがき

六月です。紙面のHOTSANDOが発行できない代わりに趣向を変えてWEBのNEWSANDOで展開し始めてから1ヶ月が経つのだけど、日々全国から『Tomorrow Never Knows あした何しよう』のコラムが届き、どこかのまちで活動している人の声を聞けるのはかなり新鮮な気持ちになる。手紙が届いたみたいな感じだろうか。
今まで以上にオンラインでの物事が増えたから、実際は会っていないけど、あたかもずっと昔から仲が良かったかのような勝手な親しみみたいなものが生まれている。で、コラムが届くと、久々の近況報告を僕に伝えてくれているのかなと言ったような具合になるのだ。今度コラムに対しての返事をしてみようかなと勝手に思っている。
それが簡単にできてしまうのもオンラインの良いところの一つだなと改めて実感している。

久しぶりの池上はというと、参道の緑がつくる木陰が夏感をどんどんと出していた。みんなのSNSの発信などでこのまちの側面をチラ見していたけど、実際に来てみると、お店に手を入れる人や、拠点を引っ越す人などこの機会をポジティブな動きに変えている人が多いように思えた。

遠くの人に会いに行く『Hi, How are you? やあ、そっちはどう?』でも京都で活動するVOU/棒の川良謙太さんに話を聞いたのだけど
“この1、2ヶ月は今まで出来なかったことに取り組んでいる”と言った言葉がすごく印象的だった。

僕にとっては、何かが変わるいいきっかけになったよねと実際に会って話したい友人がめちゃくちゃ増えたなあ。

オンライン、オフラインを行ったり来たりする感じは、雨と晴れが繰り返す、この季節に似ていて案外好きだなあ、のNEWSANDHOTSANDOができました。

Text:Tetsuya Nakajima(WEMONPROJECTS)

Hi, How are you?

HOTSANDO Issue19よりババーンとコラムページが増えました!

HOTSANDO 編集部

Hi, How are you?

続・上州屋の記録
(HOTSANDO Issue18)

HOTSANDO 編集部

Tomorrow Never Knows

「煮るとスープができる不思議な石を持っているんです。鍋と水だけ貸してください」

山田 毅 Tsuyoshi Yamada/美術家 ・只本屋 代表 ・ 副産物産店 共同運営

Tomorrow Never Knows

HOTSANDO Issue12 あとがき

丸山亮平(HOTSANDO 編集チーフ)

Tomorrow Never Knows

麻田 景太 Keita Asada/五条ゲストハウス

Tomorrow Never Knows

山田 毅 Tsuyoshi Yamada/美術家 ・只本屋 代表 ・ 副産物産店 共同運営

Tomorrow Never Knows

八木 麻子 Asako Yagi/ガラス作家

Tomorrow Never Knows

矢津 吉隆 Yoshitaka Yazu/美術家・kumagusuku代表

Hi, How are you?

『やあ、そっちはどう?』
真似したいほど魅力的なまちで活動する方との対談記録『Hi,How are you?Vol.3』は松陰神社エリアで、ビールとパンのお店『good sleep baker』を営む小林由美さん。
世田谷線って池上線と似たローカル線だけど、めちゃくちゃ盛り上がってる印象。でもそれが観光名所があるとかではなくて、生活と地続きで自然体な感じがいいなあと思っています。池上に来たこともある小林さん、松陰神社にお店を構えたきっかけの話を始まりに、住んでるまちのこと、池上のことについて話を聞きました。
ちょっと汗ばむ季節の始まり、美味しいビールを飲みながらの対談。時節柄、東京都知事選挙の話がひとしきり盛り上がったあとのお話です。

小林由美/good sleep baker
中嶋哲矢/L PACK.
フクナガコウジ/図案家

小林 由美 Yumi Kobayashi/good sleep baker

Tomorrow Never Knows

近所の弁当屋で僕は言う。

「サケ弁1つお願いします。」

飯田 純久 Yoshihisa Iida/イイダ傘店